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2018年04月02日

オヤジの背中(その1)

数年前に読んだ本に、立花隆の「自分史の書き方」という本があります。その中の一節にこう書かれていました。

『人はみな死ぬ。一人の人の死とともに、多くのものが失われる。その人の脳の中にあった記憶が失われる。その人の記憶が失われるとともに、その人の記憶がつないでいた記憶のネットワークの当該部分が抜け落ちる。世界は、モノの集合体として存在するとともに、同時代を構成するたくさんの人間たちが共有する壮大な記憶のネットワークとして存在している。

・・・特定の何人かの人にとっては、その人の記憶がその特定の人のアイデンティティそのものにかかわるようなものである可能性があるからである。その人が死んでしまったら、あるいは認知症(健忘症)になってしまったら、取り返しようがない記憶というものがある。死んだあとで、あるいは認知症になったあとで、「あ、もう少し早く聞いておくべきだった」と気がつくことが、必ず出てくるものである。』(32頁)

私には89歳の父と84歳の母が健在ですが、どちらも軽度の認知症がみられます。私のアイデンティティに多大な影響を与えた両親のことを自分はどれだけ知っているのだろうか。娘たちに祖父母のことを聞かれた時に、どのくらい語れるだろうか。そう思うようになり、まずは本書にならい両親の「自分史年表」を作成してみました。その年表の特徴として、「履歴書(学歴・職歴)プラス個人生活史プラス家族史」に「同時代に起きていた主な世の中の(世界と日本と沖縄の)出来事」を重ねることで、両親という人間がどのようにできあがってきたか、その流れを時間を追ってながめることができました。また、父方の祖父母は大阪へ、母方の祖父母はハワイへ出稼ぎに出ましたが、当時の日本や沖縄の時代背景を様々な本で調べていくうちに、先人たちの苦労を知る良い機会になりました。

本書では、「自分史とはなにかといえば、一言でいえば、いろんなエピソードの連鎖として、自分の人生を語っていくことである」と述べられており、両親にまつわるエピソード集も集めてみました。その一つに父が沖縄県医師会報に寄稿した「私の柔道回想録」がありますが、父の豪傑ぶりがよく表われていて面白かったので、皆さんにもご紹介します。是非、ご一読を!

院長 嘉陽

「私の柔道回想録」(嘉陽外科 嘉陽宗吉)
http://www.okinawa.med.or.jp/old201402/activities/kaiho/kaiho_data/2013/201302/117.html


オヤジの背中(その1)
オヤジの背中(その1)

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Posted by カヨウ眼科 at 18:00│Comments(0)院長
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